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信託保全とは何か。
信託保全とは、「FX会社が倒産しても、投資家のお金が戻ってくる制度」のことです。
FX会社が経営破綻することは少ないですが、信用力の低い会社の場合は経営破綻の可能性もあります。
過去の事例を挙げると、2015年1月にスイスショックがあった時、英国大手のFX会社「アルパリUK」が破綻しています。つまり、大手でも破綻するリスクはあるということです。
万が一、FX会社が経営破綻した場合でも、投資家が預けた投資金が守られる制度が「信託保全」になります。
信託保全で守られるもの。
投資家が信託保全で守られる資産は以下のものになります。
①預けた証拠金
②決済済みの利益(投資で得た利益)
③未決済の含み益(含み損)
④未決済のスワップ益(スワップ損)
現在では信託保全は義務化されていますので、金融庁に登録されているFX会社(日本で金融商品取引業の登録をしているFX会社)であれば、全ての会社で適用されている制度になります。
FX投資を行う場合は、「日本で金融商品取引業の登録をしている会社」で口座を開設することが重要になります。
信託保全のないFX会社とはどんな会社か?
「金融商品取引業の登録」をしていない日本の会社
日本のFX会社は金融庁の登録(金融商品取引業の登録)が必要です。
この登録なしに、無免許で金融商品取引業を行なっている会社には信託保全がありません。当然、違法であり、モグリの会社となります。
必ず登録の有無の確認をしてから、口座開設をする必要があります。
海外のFX会社で、海外で金融商品取引業の登録をしているが、日本では登録していない会社
海外で金融商品取引業のライセンスを持っている会社でも、日本に居住する投資家に対して、FX取引を業とする場合は、日本での金融商品取引業の登録が必要になります。
ですので、海外のFX会社の場合は、名前を聞いたことのある会社でも、日本でのライセンスがあるのか、事前確認する必要があります。