FX スプレッドとは何か。

スプレッドとは

スプレッドとは簡単にいいますと、「売買時の手数料」のようなものです。通貨ペアを売買するときに、「毎回手数料が差し引かれている」と考えるとわかりやすいと思います。

例えば、ドル円の通貨ペアの場合、同じ為替レートの時でも、売値と買値では、わずかに値段が異なります。1ドルの売値が105.555円のとき、買値は105.557円となっていたりします。

つまり、売値と買値の値段に0.2銭の差額があるのです。これによって、売りと買いを同時におこなったとしても、0.2銭だけ損をすることになります。

この0.2銭分が手数料として差し引かれていると考えるとわかりやすいと思います。

スプレッドはFX会社によってことなりますが、ドル円の通貨ペアの場合であれば、0.2銭くらいが最安値です。

毎回売り買いを続けるたびにスプレッド分だけ手数料が差し引かれるということになりますので、取引の際には、スプレッドを含めた利益計算が重要になります。

主な通貨ペアのスプレッド

主な通貨ペアの「最安値相場」は以下の通りです。(およその相場です。)

 ドル円          0.2銭  
 ユーロ円  0.3銭
 ユーロドル  0.3銭
 ポンド円  0.8銭
 豪ドル円  0.6銭

取引回数が多ければ多いほど、スプレッドのコストがかかります。

また、スプレッドは常に変動し、固定されているわけではありません。0.2銭のスプレッドの会社でも、相場の状況により、スプレッドが高くなり、利益を圧迫することもあります。

その為、最初はスプレッドの低い通貨ペアから取引を始め、慣れてくれば他の通貨ペアも試してみるという手順が定石となります。

主要FX会社のドル円スプレッド

日本の大手のFX会社は、スプレッドが最安値相場となっております。その為、人気のある大手FX会社は、どこも同じような相場になっています。

主なFX会社の「ドル円スプレッド」は以下の通りです。

DMM FX            ドル円     0.2銭   
外為ドットコム  ドル円   0.2銭
GMOクリック証券  ドル円   0.2銭
YJ FX  ドル円   0.2銭
SBI  FXトレード  ドル円   0.17銭
ヒロセ通商  ドル円   0.2銭
みんなのFX  ドル円   0.2銭
LINE FX  ドル円   0.2銭
楽天証券  ドル円   0.2銭
LIGHT  FX  ドル円   0.2銭

大手の人気FX会社はスプレッドも低く、社会的信用も高いので、安心です。特殊な機能を必要とする場合を除いては、大手FX会社を使ってトレードする形で十分だと言えます。

安いスプレッドの注意点

FX会社を選ぶ場合、スプレッドの安さだけで選ぶのは危険です。下記のようなマイナス点がないかをチェックして、自分に合ったFX会社を選ぶことが重要になります。

約定率(やくじょうりつ)が低い。

約定率(やくじょうりつ)とは、新規注文や決済注文が意図した通りに成立する確率のことです。

約定率が低いと、チャンスだと思って注文しても、注文が成立せず、機会損失となったり、損切りができず、大損となることがあります。

いくらスプレッドが狭くても、意図するように取引が成立しなければ、運用で利益を得ることはが困難となります。

スプレッドの変動が激しい。

スプレッドは完全に固定されているわけではありません。「突発的な相場変動時」や、「重要指標の発表後」、「震災や天変地異」などでスプレッドが急拡大することもあります。

FX会社が示すスプレッド値は、あくまでも「最安値時の数値」になります。スプレッドが最安値でも、スプレッドの拡大が多い会社は、トータルではスプレッドが狭くないということもあります。

会社の信用が低い。(エラーや障害が多い。)

会社の規模が小さかったり、FX会社として後発の会社は、度々システム障害を起こします。システムが凍結し、トレードができなり、多額の損失を被ることがあります。

そのような場合は、FX会社が損失補填をしてくれることはまずありません。システム障害は投資家の泣き寝入りになるケースが多いのです。

その為、スプレッド以外にも「システムの安定度」などのチェックが重要になります。

会社の信用が低い。(機能やサービスが充実していない。)

スプレッドが狭くても、その他の機能やサービスが充実していなければ、投資の利益に支障をきたします。

大手のFX会社では、「チャート機能」や「相場予想」、「関連ニュースの配信」、「プロ投資家のセミナー」など、様々なサービスが充実しています。

わずかのスプレッドの差だけを追うよりも、総合的な機能やサービスが充実している方が、トータル的には大きな利益をもたらすことも多いのです。

海外FX会社の危険性

海外のFX会社は、日本において金融商品取引業の登録がなければ、「信託保全」がありません。「信託保全」とは、投資家が預けた証拠金や利益が守られる制度です。

仮に、FX会社が経営破綻をした場合でも、信託保全のある会社の場合は、預けたお金は戻って来ます。信託保全のない会社であれば、預けた資金は戻ってこないことがあります。

スプレッドが狭いという理由だけで、信託保全のない海外FX会社でトレードをすることは非常に危険といえます。

タイトルとURLをコピーしました